大変申し訳ありませんが、現在新規外来患者様の受付はしておりません。
障害者自立支援法の自立支援医療費公費負担制度という、精神科に通院する患者様に適用される制度があります。この制度を利用すると医療費の自己負担が1割に軽減されます。また、それ以上の負担額に関しても上限が認められ(2,500円、5,000円~)それ以上の支払いは生じません。 詳細は当院までご相談ください。
適応対象疾患
認知症の周辺症状(徘徊、意欲低下、食欲低下、うつっぽさ)
老年期うつ病 うつ病 不安神経症 統合失調症
パニック障害とは
なんの前触れもなくある日突然めまい、動悸、呼吸困難といった身体症状が起きる病気です。
本人は恐怖心に襲われいわゆるパニック状態に陥ります。
パニック障害での発作は、どうしてこんなところで発作が起こるのかがわからず本人にも周囲にもまったく理解ができないのです。
どこか身体が悪いのかと病院に行き色々な検査を受けてもどこも異常なところは出ないので、医師からは気分的なものとか、自律神経失調症・心身症・過呼吸症候群・狭心症・メニエール病等と診断されてしまうことが多いものです。
パニック障害とは、前触れも無く突然発作がおこるものです。
パニック発作の症状は人によって下記のようなものがあります。
- 胸がドキドキする
- 息が苦しい
- 息がつまる
- 冷汗をかく
- 手足の震え しびれ 顔が震える
- 胸の痛み 不快感
- めまい
- 自分が自分でない感じ
- 寒気またはほてり
- 発作による死の突然の恐怖
これらの症状が現れて、検査を行っても全く異常は見つからない事があります。
その様な時は、当院を受診する事をお勧め致します。
パニック障害の治療
パニック発作を繰り返すうちに、再び発作が起きることを不安に思い、電車に乗ることを避けたり、家にこもるようになり、やがて気分が沈みうつ状態になることがあります。
パニック障害は発作を繰り返しているうちに徐々に状態が悪化し、手足の震え・しびれ・顔が震える・予期不安や広場恐怖・うつ状態が強くなっていきます。
パニック発作がはじめて起きてから約2~3ヶ月以内に治療を受けると治療効果が上がりやすいケースが見られます。
社交不安障害とは
他人から悪い評価を受けることや、人目を浴びる行動への不安により強い苦痛を感じたり、身体症状が現れ、次第にそうした場面を避けるようになり、日常生活に支障をきたすことを、社交不安障害(SAD)といいます。
この社交不安障害(SAD)は性格の問題ではなく、精神療法や薬物療法によって症状が改善することがある心の病であると最近されてきております。
思春期前から成人早期にかけて発症することが多いのですが、慢性的になり、人前に出ることを恐れるようになると、「うつ病」等のさらなる精神疾患の引き金となることもあります。
社交不安障害の原因
脳にはおよそ140億個もの神経細胞があり、それらの神経細胞は、神経伝達物質の制御を受けることで、協調して働き、脳全体の機能を調節しています。セロトニンもそうした神経伝達物質の一つですが、そのバランスが崩れてしまうことが、SADを発症させる原因ではないかと考えられています。
また、セロトニン同様にドーパミンという神経伝達物質のバランスが不安定になることでも不安を誘発するのではないかと言われており、神経伝達機能が正常に作用すれば不安状態は発生しにくいと考えられています。
強迫性障害とは
強迫性障害とは不快な考えが頭に何度も浮かぶため、その不安を振り払う目的から同じ行動を繰り返してしまう病気です。
手を何度も洗わずにはいられないとか、戸締まりを何度も確認しなくては気がすまないなど、誰でもたまには経験する行動なのですが、それが習慣的かつ非常にエスカレートして生活に支障をきたすほどの状態が強迫性障害です。
そして、本人が自分の不快な考えについて「こだわりすぎだ」と判断できるにも関わらず、こだわらずにいられないことが特徴です。
強迫性障害の治療を受ける時のポイント
強迫性障害の治療を行う上で最も重要な事は、ひとつひとつの出来事に一喜一憂しすぎないことです。
症状には波があり、よくなったり悪くなったりをくり返します。環境の変化やライフイベントによっても症状は大きく変化するものですので、当院とともにゆっくりとあせらずに治療を行っていきましょう。
自立神経失調症とは
自律神経失調症とは、ストレスや生活習慣などが原因となって、自律神経のバランスに乱れが生じて、体や精神面にいろいろな症状が現れる状態のことです。
その症状は、現れたかと思うと消えて、また現れたり、別の場所に症状が現れたり、同時に3つも4つも症状が現れることも珍しくありません。
主な症状
ひどい肩こり、冷え、ほてり、微熱が続く、片頭痛、便秘、下痢、手足のしびれ、動悸、息切れ、息苦しさ、めまい、疲れやすい、焦燥感、不安感、など、検査では異常が見つからないのに、体や心に不調を感じるものです。
治療法
自律神経失調症の治療は、心と体の両面から行うことが大切です。
食事、運動、睡眠など、生活習慣に問題がある場合も多く、生活習慣を改善することも必要です。
- 大きく4つの療法があり、その中に様々な種類の治療法があります。
- 1. 薬物療法・・・・・体の面から心身の症状を取り除く治療(薬による)
- 2. 心理療法・・・・・心の面から心身の症状を取り除く治療
- 3. 理学療法・・・・・体の症状を取り除く治療(指圧・マッサージなど)
- 4. 生活指導・・・・・生活習慣を見直す治療
- 症状などによって、いくつかの療法を組み合わせて行うのが、一般的な自律神経失調症の治療となります。
解離性障害とは
解離性障害とは、かつて、ヒステリーとよばれた症状の一部です。
自身が経験したり目撃したりした心的外傷(トラウマ)となる出来事や、事故や災害による極度のストレスなど、あまりにも耐えがたい心理的な葛藤が引き金となって突発的に発症するとされています。
そして、その耐えられない苦痛から逃れるために、感情や意識といった自我が分離した事で、自分を制御出来なくなる病気です。
解離性障害の分類
- 解離性健忘
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外傷的な出来事の強い衝撃のために、それに関する記憶の想起が不可能になった状態であり、通常の物忘れよりもその範囲は広範です。
- 解離性遁走
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予期していない時に突然、家庭や職場などの日常的な場所を離れて放浪し、本人にその間の記憶がないものをいいます。
飲酒や身体疾患による意識障害、認知症などでは説明できないものを指します。
- 解離性同一性障害
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いわゆる多重人格(たじゅうじんかく)と呼ばれる状態です。
2つ以上のはっきりと区別される人格が一人のなかに存在し、それぞれの人格ごとに独立した行動をします。通常、主人格(もともとの人格)はそれ以外の人格による言動を直接には知りませんが、主人格の言動は他の人格に知られています。
主人格の側から見れば、自分の言動に記憶の空白が生じることになるのです。
適応障害とは
適応障害とは明らかなストレス、または人間関係の亀裂、近親者との死別、離別等によって、抑うつ気分、不安感、不登校、職場不適応、出勤拒否、対人トラブルといった行動面での問題が引き起こされる障害です。
適応障害の症状
過剰なストレスに対して、個人がストレスに対して脆弱である時に、ストレス反応のバランスが崩れて様々な障害をきたすようになります。
- 抑うつ症状
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憂うつ・絶望・気持ちが沈むといった抑うつ気分、趣味や娯楽への興味が薄れ楽しめなくなる興味・喜びの喪失といった基本症状を伴います。
また、表情や声に元気がなく、着衣の乱れが目立ったり、身体愁訴が生じたりもします。
さらにはマイナス思考になり、自責的な考え方になります。
- 不安症状
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動悸・過呼吸や、その他の頭痛、腹痛等の自律神経症状、集中困難などが挙げられます。
- 行動上の障害
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苛立ち、対人関係への過敏性、気力低下、思考力・集中力低下、落ち着きがなくなる、他人に対して攻撃的な態度をとることもあります。
生活のうえでは、仕事の停滞や怠学、過剰飲酒などの問題行動があります。
そして、次第に対人関係、社会的機能が不良となり、ひきこもりといった行動が生じることがあります。
適応障害の原因
適応障害の原因となるストレス因士は人により様々です。
日常的ではあるが、個人にとっては重大な出来事(就学、独立、転居、結婚、離婚、失業、経済的困難、重い病気、子離れ、親別れなど)が症状に先立っており(通常3ヶ月以内といわれています)、ストレス因子としてはっきり指摘できる場合にのみ、適応障害と診断されます。
また、人格障害や身体疾患などがあると、より発症しやすくなります。
適応障害の治療
適応障害の治療は「原因であるストレスを軽減させる」「ストレスへの適応能力を高める」ことの二つが一般的です。 ストレスが完全に消えてなくなったとしても、その本人のストレスへの対応力(ストレス耐性)が無ければ、また違うストレスに直面した時に適応障害を再発する危険性があるため、この二つの治療を行っていく必要があるのです。
適応障害と診断されたら、一旦しっかりとある程度の期間休んで精神的にもエネルギーを回復させることが重要でしょう。
そうする事が今後の治療の効果に繋がるものと考えられています。
病気になった背景を踏まえながら、本人又は家族とのカウンセリングを行っていく場合もあります。